アバットメント
骨に埋め込むインプラント体の上に取り付ける器具です。設計によっては様々な種類があります。上部構造をスクリューで固定する方法と、セメントで固定する方法によって、使用するアバットメントが異なります。
Implant
歯が気になって思いっきり笑えない。硬いものが噛めない。きちんと発音ができない。口臭が気になって人と話すのをためらってしまう。歯が抜けたまま放置したり、合わない入れ歯を使用したりしていると、食べ物が噛めなくなるだけでなく、笑うこと、話すこと、人と会うこと、といった生活全体に大きな影響を及ぼします。
インプラント治療は天然の歯とほとんど変わらない機能と、見た目の美しさの両方を回復することができる治療法です。自分の歯が再生したような快適な暮らしを実現します。インプラント治療で、自然な笑顔を取り戻しませんか?
インプラント治療とは、失った歯根の代わりに人口の歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、固定させた上に人工の歯をかぶせて自然の歯の噛む力、見た目を回復する歯科治療法です。
歯を失うということは、見えている部分の歯冠だけでなく、それを支えている歯根までを失うということです。人工の歯根となるインプラントはチタン製で、骨と結合する特性を持っています。また、地球上で最もアレルギーの少ない金属で、金属アレルギーの方でも特殊な場合を除き、使用していただけます。
顎の骨にしっかりと固定されるインプラント治療は、グラついたりせず、取り外して洗う必要もありません。天然の歯と変わらない感覚で噛むことができ、自然で美しい歯を手に入れることができる、それがインプラント治療なのです。
インプラントの構造は、大きく以下の3つに分けることができます。
インプラントクラウン、インプラントブリッジなど素材は様々あります。セラミックを使ったものが一般的ですが、噛み合わせの力が特に強い方、歯ぎしりがある方などは、噛む面を金などの金属で覆ったものを使用することもあります。
骨に埋め込むインプラント体の上に取り付ける器具です。設計によっては様々な種類があります。上部構造をスクリューで固定する方法と、セメントで固定する方法によって、使用するアバットメントが異なります。
チタンで出来た骨に直接埋め込むインプラント体です。骨のサイズ、形態に合わせて様々な形のインプラント体があります。
歯が抜け落ちたところの歯槽骨にインプラントと呼ばれるチタン製の歯根に人工の歯を埋め込む治療法です。
なくなった歯の両隣の歯を削って橋げたとし、そこに橋を渡すように人口の歯をかぶせる治療法です。
部分入れ歯とは、なくなった歯の隣の歯に金属などのばねをひっかけて固定する治療法です。
総入れ歯とは、歯が一本も残っていない場合の治療法です。プラスチックの土台に人工歯が固定されており、それを歯茎に装着します。
インプラント治療とは、歯の抜けたところにインプラント(人工歯根)を埋め込み、人工の歯をその上に取り付ける治療法です。埋め込まれたインプラントは、固定されます。その上に取り付ける人工の歯も、患者様に合わせて一本ずつ作るので、噛み心地も天然の歯とほとんど変わりません。骨がなくインプラントができない方、他院で失敗した方、是非一度ご相談ください。
無切開インプラントとは組織を切開、剥離せず、そのまま孔と溝を形成し、インプラントを埋入する治療法です。患者様の負担である痛みや腫れを軽減し、治療期間を短縮することができます。
患者様のCTスキャンデータをもとに非常に精度の高いサージカルテンプレートを作成することで、より安全なインプラント埋入を可能にします。このサージカルテンプレートを使用したガイディッド・サージェリーは低侵襲性のフラップレス(無切開)術式を可能にし、患者様の負担を軽減します。事前に補綴物を作製できるため、条件によってはインプラントを埋入したその日に新しい歯を手に入れることも可能です。
3D画像によるプランニング。
従来は骨における埋入条件が最優先され、インプラントを埋入してから上部構造を作製していました。そのため、機能性、審美性に乏しいなどの問題を抱えていました。
サージカルテンプレートを用いた無切開(フラップレス)の技術が可能です。患者様が希望する「痛み、腫れ、出血を最小限に抑えた治療」を歯科医師にとってはより正確性の高いインプラント埋入を可能にします。また、歯肉の切開が不要になるため、オペ時間・治療期間の短縮につながります。
術前に精度の高いプロビジョナル(仮歯)またはファイナルの補綴物の作製が可能になります。事前に上部構造体を作成することで、患者様はその日のうちに新しい歯を手に入れることが可能になります。
シンプラントとは、インプラントの術前に行う3D画像を使ったシミュレーションのことです。インプラントにおける安全性や審美性をあらゆる角度から検証し、より実用的でリアルなシミュレーションを可能にします。治療計画が一目瞭然なので、患者様に治療の説明を行うときも、非常にわかりやすく説明することができます。
シンプラントはCT撮影のデータを3D画像にすることにより、多角的な測定やインプラント埋入シミュレーションを実現します。上顎の複雑な骨形態が明確になるだけでなく、炎症や粘膜肥厚などの治療の際に注意すべきことが術前に発見しやすくなります。サイナスリフトに必要な骨形態も計算できます。
シンプラントの3D画像データに基づいた骨の立体モデルを作ることにより、画面上だけでなく、実際に手にとってシミュレーションすることができます。
シンプラントを用いた診断は、骨の量が不足していて、サイナスリフトや範囲の広いGBRを行う場合、あるいは、下顎のインプラント治療で下歯槽神経が近い場合など骨の形態を正確に診査する必要がある場合にも有効な診断方法です。
また、歯周病治療の診査にも有効に活用することができます。
サージガイドはシンプラントをもとに作られる立体模型を使って、ドリリングする際にシミュレーション通りの位置、方向を正確にコントロールするために用いられるガイドです。
骨に直接当ててドリルを支持するタイプ、歯肉にあてて支持するタイプ、歯にかぶせてドリルを支持するタイプの3タイプがあります。3Dガイドを使って作られたサージガイドを固定することで正確にドリリングを行うことができ、手術のリスクを減らします。
ストッパー付きのドリルとインプラントホルダーキットのセーフシステムは、サージガイドを利用してシミュレーション通りの位置・方向・深度も正確にコントロールし、安心・確実をサポートします。
CTスキャンにより、より正確な診断が可能になりました。インプラント治療を安心にかつ確実に行うには診断が重要です。この診断は十分な時間をかけて行います。
インプラントに、年齢の上限はありません。噛みたいという意思がある方は、誰もがインプラント治療を受けられる可能性があります。しかし、骨の具合や体調、持病などにより制限される場合もあります。
下記項目の対象の方はインプラント治療ができない可能性がございます。
インプラントを埋め込む顎の骨の量や質、形を診査します。口の中全体や、部分的なレントゲン撮影、またCT撮影などを行います。インプラントを予定している部分だけでなく、周囲の歯の状態や、歯周病の状態をチェックします。
歯ぐきの状態や、噛み合わせの診査をして、インプラントの適切なサイズや埋め込む位置を検討します。歯周病や虫歯、噛み合わせの問題などが残っていれば、インプラント治療を始める前に必要な治療も治療計画に含める必要があります。
高血圧、糖尿病などの持病、常用薬を服用しているかどうかなどの診査が必要です。インプラントは大きな手術ではありませんが、血が出る処置を含みますので、血のかたまりにくい薬を服用している場合はインプラント治療ができない事もあります。
インプラント手術中はしっかりと麻酔を行いますので、痛みを感じることはほとんどありません。また、インプラントの治療は清潔な滅菌状態で行います。
体内のインプラントも清潔なものなので、炎症反応が少ないと考えられています。ただ、骨の状態や行った処置の大きさによって体の反応は異なります。異常がある場合はすぐに担当医に相談してください。
インプラント手術では通常、局所麻酔を行います。
当院では以下のような麻酔方法を採用しております。
歯科治療で通常使用する麻酔の方法は医科の手術などで使用される全身麻酔とは違い、局所麻酔といって治療する部分だけに麻酔を行う方法です。治療する場所に直接注射し痛みをなくします。局所麻酔薬の中に血管を収縮する作用が含まれており、出血を少なくし、手術をスムーズに進めることができます。患者様への負担が軽いのが特徴です。
笑気吸入鎮静法とは、全身麻酔ではありません。笑気ガスと酸素を混合し、低濃度で使用するため意識もしっかりしており、会話を行うこともできます。笑気吸入鎮静法の効果は、吸入中のみに現れるもので、吸入を中止すると速やかに正常な状態に戻ります。笑気吸入鎮静法を使用すると、恐怖心をやわらげ、リラックスして歯科治療を受けていただくことが出来ます。笑気吸入鎮静法は、下記のような方に効果的です。
【対象者例】
症状や治療の内容によって費用は異なりますが、相場は1本当たり40〜60万円前後です。
インプラント治療費は、
などで決まります。
確かに高額なインプラント治療ですが、アフターケアをしっかり行えば、「第2の永久歯」として生涯にわたって機能します。一時的な出費よりも、生涯に目を向けて、インプラントの価値を考えることが大切です。
またインプラント治療は保険適用外となりますが、医療費控除の対象となる場合もあります。お気軽にご相談ください。
医療費の控除は、本人とそのご家族の医療費の支出合計(1月1日〜12月31日)が対象となります。インプラントの医療費控除の金額は実際に支払った医療費の合計から保険で補償される金額と10万円を引いた額になります。インプラントで医療控除を受けるための手続きには、サラリーマンであっても確定申告が必要です。
必要な書類は次の通りです。
インプラントオーバーデンチャーとは、顎の骨に埋め入れた2~4本のインプラントに入れ歯を固定する治療法のことです。
アタッチメントの働きをする部品を使い、インプラントと入れ歯を連結します。入れ歯が顎の骨にしっかり固定される為、食事や会話の途中でずれたり、外れたりするような心配がありません。
インプラントには磁石を吸着させる金属(キーパー)を取り付け、磁石を埋めた入れ歯を装着させます。使用するのは小型磁石ですが、強力な吸着力で安定性が高く、入れ歯がずれたり、外れたりすることはありません。側方から大きな力がかかった場合は、外れて力を逃がしてくれますので、インプラントにかかる負担を軽減してくれます。
ボタンのような形の先端を入れ歯側に取り付けた部品にセットすることによって、入れ歯をインプラントに固定します。